ホイミン


ねんがんの ドラクエ4を てにいれたぞ!!

というわけで、DSでリメイクされたドラクエ4を購入して、フガフガと鼻息を荒げながらやっていたのだけど、第一章でライアンの仲間になるホイミンのセリフに違和感を覚えたので、整理するためにちょっと書くことにした。

ライアンさん ぼくとおなじ
ホイミスライムが あらわれても
なさけをかけちゃ ダメだよ

ホイミンは魔物としてこの世に生を受けたのだけど、人間になりたいと言う。動機は不明だけど、魔物ではなく人間として、生きていきたい。そのためにライアンの仲間になり、子どもたちをさらうピサロの手先をやっつける。

人間に協力してくれるのはありがたいのだけど、同属のホイミスライムを躊躇なく切り捨ててしまうことに対して、なんだか不気味なものを感じた。実際に切り捨てているのはライアンで、ホイミンはサポートしているだけだとしても、どうしても何か気持ち悪いものがつきまとう。例えば「人間が魔物になりたい」と言って、そのために自分と同じ人間をザクザクと殺すというのを想像したらどうだろうか。私は恐ろしい。っていうかバルザックじゃないか。

ホイミンを先頭にして村人に話しかけると、子供たちはそうでもないが、大人たちはものすごい拒否反応を示す。ファミコン版を遊んだ子供の頃は「悪い奴をやっつけて子供たちを連れて帰ってきたのに、何てひどい人たちだ。」と思っていたけど、大人になった今改めて考えると、やはりホイミンと仲良くするのは難しいんじゃないかと思う。命を賭けて子供たちを助けてくれたのは、感謝するし尊敬もするけど、やっぱり人間と魔物は仲良くできない。「ロザリーヒルっていう村があって、そこでは魔物と人間が仲良く暮らしているらしい。そこに行って静かに暮らしてくれないかな。」っていうのが本音だ。

後にホイミンは人間になるのだけど、彼の目にキングレオバルザックはどう写るのだろう。「人間として生まれたのに、魔物になりたいなんて理解不能だよ。」って感じなのかな。立場が違うだけでやってることは一緒なのに。