なんで俺はこんなにドラクエが好きなんだろう?

「なんで俺はこんなにドラクエが好きなんだろう?」という疑問について、こないだの土日にウンウン唸りながら考えた。

まず俺はドラクエをあんまり詳しくは知らない。1、2、3、4作目くらいは、子供のときに夢中でやったので、ストーリーとかは、これでもかというくらい頭に入っているけど、5作目以降はそんなに夢中でやったわけでもなく、ストーリーもあまり覚えていない。7作目なんかは、ほとんど記憶に残っていない。

その頃の俺は「2ちゃんねる」に夢中になっていて、FFDQ板というものの存在を知っていた。でも、専らROM専で、書き込みもあまりしたことはなかった。ドラクエ8を普通にプレイして、普通にクリアした俺は、なんとなく2周目をやってみようという気になった。ただ単に同じことを繰り返すだけでは面白くないので、縛りプレイをやってみよう。しかし、1人で縛りプレイを達成しても、何だか空しいので、恐る恐るではあるけど、2ちゃんねるにスレを立てて、その日のプレイ内容だとか、感想だとかを、だらだらと書いてみた。

最初のうちは誰も相手にしてくれなかったけど、日を重ねるうちに、ギャラリーが増えて来る。自分がドラクエで遊んだ感想を書いて、他の人がそれに反応してくれるのはちょっと嬉しかった。「レティスが倒せなかった。悔しい」と書けば、励ましてくれたり、アドバイスをくれたりする。俺が寝ている間に作戦会議をしたりしてくれる。後日、「レティス倒したよー!!」と書けば、まるで自分のことのように喜んでくれる。日を重ねるにつれ、「ちょっと嬉しかった」程度だったものが、どんどんどんどんものすごい勢いで大きくなってくるのを感じた。そうするとスレ住人に感謝する気持ちが生まれてくる。スレを見てくれている人たちを、何とかして楽しませたい。という気持ちになる。

楽しませるにはどうすればいいか。突き詰めると「諦めないで真面目にがんばる」ということだけなんだな。自分の決めた縛りに対して、妥協しないで真剣に取り組むだとか、スレが荒れてても、オロオロせずに、自分のやること(ドラクエをやって、経過を書き込む)に集中するだとか、特筆するまでもない当たり前のことなのだけど。でもなんか、匿名掲示板の、名前も顔も知らない人たちとのやり取りの中で、大事なことを学んだような気分になる。

社会に出てからゲームなんかやっていると、「ゲームというのは、多くの時間を費やして、夢中になってやるものだけど、やり終わった後には何も残らない。」という、ちょっとした恐怖を感じながら遊ぶことになるんだけど、先のドラクエ8では、誰かと関わりながらゲームをするっていうだけで、いろんな物が残ってしまったわけだ。
ここから俺のドラクエ大好き観が生まれたのではないかと思う。

つまり、「ドラクエ」というコンテンツ自体に、素晴らしい価値があったわけではなくて、「誰かと関わりながらゲームをする」という行為と、それによって学んでしまった大切なことが、俺の中で強く印象に残っていて、それで俺は「ドラクエ大好き」と言うようになったのだなー。

まとまらないけど、もう寝る時間だ。明日もう少し書こう。